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NPOふれあい自然塾とは


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平成19年12月16日〜17日 創立1周年記念会員研修

 当NPO法人の設立1周年の節目に、反省を含めその活動の振り返りと当NPO法人を更に良くする為の研修会を伊豆修善寺にて実施しました。冒頭理事長から「当NPO法人が設立して1年が経過し、2007年は、11の行事を実施すことができました。全国には現在約32,000社のNPOが有り、その内28%が稼動し、72%が休止状態にあり、十分に稼動しているのは3,000〜4,000社にすぎない。うまくいかない理由は@集金力がない、A実践力(実行力)がない、B協力体制が不備等にある。又、NPO活動の良いところは、自分の好きなこと、納得がいくことを通じて自分のやり甲斐、生き甲斐を見つけることができ、かつ自分の力で世の中に役立つことを提供することで、自己実現が図れる」との話がありました。以上を再確認した上で、活発なディスカッションが行われました。

<ディスカッションの主な内容>

・子供を主体に親子のふれあいが図れる活動を今後も多く実施する。(2007年のキャンプ、塩作り体験等)
・親子が気軽に当NPO法人の行事に参加出来る環境づくりをさらに進める。
・箱根の山、高尾山等の近場で子供たちに楽しい思いをさせる。
・参加者の近所の子供にも参加を呼びかける。自分に参加経験があれば、声がけもスムーズにいく。
・多くの一般の方に参加してもらう為、呼びかけを行う当NPO法人の会員を増やすことも重要だ。
・参加者を増やす為に、「口コミ」、「インターネット」の両方を実施していく。
・参加者を増やす為に、当NPO法人の会員は、まず身近な人に参加を呼びかける。
・他の全国のNPO法人、市区町村との連携、マスメディア等を活用する。
・「こどもの健全育成」の視点から、「来てもらいたい人」にきてもらうようにする。

上記ディスカッションを含む今回の研修で、参加者全員「社会貢献活動」について再考し、ステップアップした気持ちで今後、具体的施策を実施することを再確認しました。 (永島 保男)

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【金冠山 816メートル】   【1年間の活動の振り返り】
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【活発なディスカッション】   【三蓋山 寒いけど食事は楽しい】


平成19年12月12日 NPO法人 ふれあい自然塾 設立1周年記念 講演会

 当NPO法人の設立1周年の節目に、社会貢献活動の一環として不特定かつ多数の参加者を対象にした参加費無料の講演会を、当NPO法人の住所地がある相模原市にて実施しました。

今回、多忙な炭谷先生にご講師をお願いするに至った経緯は、当NPO法人の設立趣旨の「自然とのふれあいが、私たちに豊な感性や安らぎを与え、又それが人間関係や人間形成に良好にして多大な影響を与えてきました。」というくだりと同じ内容を、炭谷先生がご自身の著書のなかで、統計データを用い、理論的に述べられておられたことが大きく影響しています。

「サン・エールさがみはら」で約180名の参加者を集めて行われた「環境と福祉について」の講演会での炭谷茂先生の@私たちを取り囲む環境の危機(子どもたちの心・地球温暖化の進行・資源の浪費)、A環境の基本的な考え方、B私たちの取り組み、C「環境福祉」の考え方等、環境福祉国家が必要な時期に来ており、今や具体的な行動を起こす時期にきているとのお話は、「興味深く、具体的で非常にわかり易かった。」と大好評でした。特に、先生が、講演の中で@自然体験の豊かな子供ほど道徳観・正義感が強い、A保護者の自然体験の度合いが子供の道徳観・正義感の形成に強い影響を与えているという部分を述べられた時には、ふれあい自然塾の関係者全員は当NPO法人の活動を進めていく上での大きな勇気と力を頂きました。

今回の講演会は、ふれあい自然塾の関係者はもとより、相模原等にお住まいの一般の参加者にとっても有意義な講演会に成ったのではと自負しています。

今後も、当NPO法人は年1回以上有意義な講演会を実施する予定です。 (永島 保男)

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【福祉と環境の相互関係、融合】   【私たちを取り囲む環境の危機】
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【今や具体的な行動を】   【炭谷先生 有難うございました】


平成19年11月10日〜11日 伊豆河津 塩作り・干物作りと軽ハイキング

 天気だけが心配な行事で有ったが残念ながら傘を差しての出発と成った。バスで目的地の伊豆・河津町に着いた時は小降り、この程度の雨なら塩作りには差し支えないとの事なので助かった。

小学校の横にある今は使われていない幼稚園の園庭にボイラーを二つに切って作った釜の上に海水が入った鍋と言うか1m四方の容器が乗っていてすでに火が入っている、前日から用意をしてくれた様だ。100〜120リットル位の海水を継ぎ足し5〜6時間煮詰めると約2Kg位の塩が出来るらしい。行った時は海水がグツグツ煮えている状態で塩の結晶はまだ出来ていない、もう少しで出来ると言っているが本当に出来るのだろうか半信半疑。塩が出来るまで時間が有るので東小学校の横にある『段間遺跡』へ見学に行く。この遺跡は縄文早期から中期の遺跡で大正14年この学校の校舎建設中に発見された。出土した石器の殆どが黒曜石で出来ていた黒曜石はこの地には無く神津島のものらしく、縄文人が海を渡って交易していたのか興味がわく。塩作りの現場に戻ると何と塩の結晶が出来ていたのでスコップで布の袋へ入れる。この後の作業は袋を洗濯機の脱水に掛けると配水口からニガリが出て、袋の中には真っ白なサラサラした塩が残る。

次の日は干物作り、イカとアジを開き天日に干す、中国からの参加者や子供は初めての経験なので包丁を持って悪戦苦闘していたが何とか出来上がる。乾くまで皆でハイキングへ出掛ける、河津町主催の「天城路もみじまつり」が有るのでそちらへ行く。提灯を貸してもらい天城隋道を歩くと出た所には踊り子姿の女性が待ち受けていて記念写真を一緒に撮ってくれる、中国からの参加者や子供は大喜び。
家に帰り干物を食べたが今まで食べたどれよりも美味しかった。 (河崎正道)

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【塩釜に薪を入れる子供】   【復元された段間遺跡】
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【干物作りに挑戦】   【提灯を持って天城隋道へ】


平成19年10月13日〜14日 千曲川源流水源と山村探訪

 横浜線橋本駅を出発したバスは順調に走り予定時刻にシラカバやカラマツが多い毛木平駐車場に着く。トイレや休憩所などが整備されていました。

ゲートを抜け、左に川幅が狭く急な流れの千曲川に沿い林道を少し行くと、十文字峠への山道を左に見送る。子供は林道の水溜り、石ころ、棒きれなど目に付く物全てが遊び道具、ワイワイガヤガヤ賑やかに楽しんでいる。つられて、大人からも一声二声と声がかかり、賑やかなトレッキングもまた楽しい。しばらく林道を行くと小さな祠の大山祇神社に着き、すぐ先が林道終点で山道となる。山道は大きく小さくカーブしながら山腹を横巻きし、本流の沢べりを下るとナメ滝に着く。岩場で景観や紅葉を楽しみました。左岸を高巻きし、ガレ場を過ぎると水量の減った本流を数回渡り返す。やがて左からの枝沢の合流点に着く。苔むした坂道を行くと千曲川・信濃川水源地標に着く。
左側の小さな沢には枯れ枝や枯れ葉が積もっており、その端部の岩石片の隙間から、チョロチョロと冷たく綺麗な清水が湧き出す。日本一長い信濃川、支流千曲川の水源で最初の一滴を見ました。子供は賑やかに水遊びをし、大人は美味しい水を飲むなど楽しみました。これらに接し、水源である山々の豊かな自然を守ることの大切さを改めて感じました。

  安全第一に下ろうを目途に帰路につき、登りの疲れも見せず、日暮れ前に無事に駐車場に着く。川上村は高原野菜の大産地、レタスの収穫は終わり、これからの収穫は白菜、車窓から広い野菜畑を眺めながら、農道をゆっくりと走り宿舎に着きました。

  翌日は川上村役場に近い大深山遺跡を訪ねる。里山の林間に広がる遺跡は、手入れが行き届き、昔々の面影を復元してあり、往時の生活を忍ばせました。文化センター内の展示室には、多くの遺跡出土品が展示されていました。

  次に北杜市長坂にある“三分一湧水”を訪ねる。八ヶ岳の伏流水の湧き出し口に昔々の知恵者が水争いを防ぐため、小さな五角形の石を設け三方面に分流していました。 皆様のご協力により、有意義に楽しく行事を終えることが出来ました。ありがとうございました。

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【ナメ滝に着く】   【千曲川源流水源にて】
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【復元された大深山遺跡】   【昔の知恵、三分一湧水】

平成19年7月5日〜9日 北海道研修事前調査

 来年実施する為の事前視察、糠平温泉に集合。会員の中には6月29日十勝温泉より入山、富良野岳〜十勝岳〜オプタープと銀泉台から入山テシケ山〜トムラウシ山〜白雲岳〜黒岳〜層雲峡まで縦走するグル、白雲避難小屋でそのグループと合流する組。直接、糠平温泉に入る組に分かれる。

5日:全員無事、糠平温泉に集まった。

6日:朝、小雨が降っていたので熱気球体験は7日に延期、他の視察に出かける。上士幌町の観光名所のアーチ橋を廻る、士幌線(帯広〜十勝三股)は1987年(昭和62年)廃止となりこれらアーチ橋も務めが終り取り壊さずに残された。地元の砂・砂利を使い費用を安くあげ、大雪の自然にマッチするデザインなど今でも素晴らしいと思う、良く残してくれたと感謝。次は地元で活躍する当NPO会員の運営する「エコレール」の体験、木のレールに木製のトロッコ、動力はうしろに付いた自転車で2人乗り。よくこの様な発想をしたものだ野口さんに頭が下がる。参加者全員が乗り大喜び、きっと子供は大喜びするだろう。

他にJRの廃線跡地を整備して出来た「北海道自然歩道」を歩く、「ひがし大雪博物館」「上士幌文化ホール」「糠平温泉キャンプ場」を見る。夕食は上士幌町 竹中貢町長、大雪自然ガイドセンターの代表河田充さんや地元NPO会員の人達と懇親会。地元の人達の我々に対する期待の大きさには驚かされた。

7日:は良く晴れたので熱気球搭乗体験、青い空に赤い熱気球、素晴らしい体験となった。その後、日本海・太平洋・オホーツク海を分ける分水点の山、三国山へハイキング。

8日:層雲峡の反対側に有る平山へハイキングに出かける。9日:帰る途中に立ち寄ったナイタイ高原牧場も広く素晴らしい所なので付け加えたいと思った。素晴らしい自然、施設、人情、期待に応えられるか心配になってきた事前視察研修だった。 (河崎正道)

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【タウシュベツ川橋梁】   【エコレールに乗り子供にかえる】
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【町長を交えての懇親会】   【青い空に浮かぶ熱気球】

平成19年6月23日〜24日 炭焼き体験と村上山ハイキング

 バスの中は国際色豊でアメリカ・ミヤンマー・中国と日本人の4ケ国の人が集まった子供も7名参加。昼過ぎに北軽井沢の鹿沢園地には32名の人が集まった。鹿沢園地内の「ずみの森広場」で昼を食べる、自然の中で食べるおにぎりは高級レストランの味がした。

鹿沢園地インフォメーションで「鹿沢万座パークボランティアの会」代表の下谷さんに炭焼きの説明を受けた後、鹿沢園地内「カエデの小径」を散策、木・木と人間の関わりについて説明を受けて窯へ移動する。

炭焼きの行程はまず木を切り、釜に木を詰め、火を入れる。焚き口で薪を燃やし釜の中の木を部分燃焼させ、蒸し焼き状態にしその後、炭が出来るまで8〜10時間掛かる、そして出来た炭を釜から出すと言った作業になり全工程を体験するには時間が掛かりすぎて体験できないので部分体験となる。

今日の作業は出来上がっている炭を出し、木を釜に詰めるところまで。明日、釜に火を入れる作業に入る。人数が多いので木を切る組と釜から炭を出す組の2班に分け途中で交代する事にした。釜の入口を開け中の炭を取り出す、子供達は釜の中に入り顔を真っ黒にして喜んで炭を出していた。別の班でも鋸を使うのが初めてなのか夢中になって木を切っている子供がいた良い経験が出来たと思う。釜から炭を出した後は木を釜に詰める作業になる、釜の中は思っていたより広く大人5〜6人は入れる。詰め終わった所で今日の作業は終り、出来上がった炭を今夜のバーベキュー用に持ち帰る。

天気が午後から悪く成る予報なので先に村上山のハイキングへ出かける。子供達も元気に歩きレンゲツツジも満開。下山後、炭焼き体験の最後、火入れ作業に入るがすでに下谷さん達スタッフによって火が入っておりすごい勢いで燃えている。 (河崎正道)

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【釜から炭を出す子供達】   【釜に入れる木を切る子供達】
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【釜から出した炭でバーベキュー】   【大人も子供も大喜び】
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【村上山ハイキング】   【火の入った窯】

平成19年6月9日〜10日 サバイバルキャンプ、イン・小菅村

 川の水を飲み、薪を拾って、焚き火をする。サバイバルと銘打ってもやるのはそれだけです。しかしそれさえ都会の周りではほとんどできなくなってしまいました。5万年前から我々人間が行ってきて、文明の起源と主張する研究者もいる「焚き火」。それはシンプルですが深い体験です。

今回は初めての試みだったこともあり、ある程度施設の整ったキャンプ場で行いました。施設といってもあるのは水道と、東屋と、トイレぐらい。水道は30メートル離れた湧き水をホースで引いたシンプルなものです。

このキャンプ場は直火の焚き火と薪集めなどが自由に行えます。昼頃、参加者が集まり、早速薪集めからキャンプの活動をはじめました。天気は今にも雨が降り出しそうなあいにく曇り空。梅雨なので仕方がないでしょう。子どもたちはせっせと濡れた薪を集め、どんどん薪が集まっていきます。

簡単に焚き火のコツを説明して参加者の代表が火付けに挑戦しました。キャンプファイヤーと違い、お湯を沸かし、米を炊く焚き火は薪を平行に隙間なく積んでいきます。
今回はライターと着火剤を使ったので、濡れた薪でも火が上がりました。子どもたちは火の上がった焚き火を扇いでみたり、棒をつっこんでみたりと興味津々。そのうち火のついた薪を取り出して、小さな自分だけの焚き火を起こす子も出てきました。
火遊びほど面白い遊びはありません。最初の焚き火は子供たちの遊び用として、スタッフは炊事用の焚き火を起こし、料理に取りかかります。

このキャンプのもう一つの目的は、焚き火で米を炊き、料理をして自分で食べよう、というものです。子どもたちに声をかけ、野菜を一緒に切ります。この日の夕ご飯は、豚汁とご飯、そして、焼きやすいものを焚き火で焼きます。ソーセージを棒にさして焼き、そのまま食べるのが、子供たちの人気でした。もちろん焼き芋も忘れません。さらにキャンプ場の近くに、山菜(ミズ、ウド)が生えており、自分たちで収穫したものをオカズに加えることもできました。

  明るい内から食べ始め、日の暮れる頃には、予定行事のほとんどを終えていました。実はこのサバイバルキャンプにはもう一つの裏の目的がありました。それは小さな火傷や切り傷を体験するというものです。自然という環境で生活することはリスクを伴うということを経験してもらうためです。ただ、子どもたちはナイフの扱いや焚き火の扱いもうまく、大人が期待したような、「よい経験になる」アクシデントはなかったようです。現代っ子もそれなりにわんぱくで安心しました。

忘れていた焼き芋を掘り出して、その甘さにあがる感嘆の声を聞いたら、後は寝るだけ。はじめてテントに入る子どもたちは、かなり興奮して、騒いでいました。そのためか朝は少し眠かったようですが、それでも小さなハイキングをして、温泉に入って、解散、帰京しました。 (服部文祥)

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【焚き火に火をつける】   【雨天でも焚き火はできる】
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【テントも楽しい】
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【小菅川の猟師道をトレッキング】   【五右衛門風呂も自分で沸かす】

平成19年5月18日〜20日 九州研修事前調査

 九州の「ふれあい自然塾」会員との交流を楽しみにしているのと、芹洋子の『坊がつる讃歌』【ミヤマキリシマ 咲き誇り 山くれないに 大船の 峰を仰ぎて 山男 花の情けを 知る者ぞ】大船山がミヤマキリシマで真っ赤に染まる世界を見たいといつも思っていた。

1日目、我々関東組は鹿児島空港へここで今回のリーダー地元九州で活躍の田島さんと合流し、レンタカーで霧島の高千穂河原へ向う、今日は風が強い御鉢の縁を歩くのは怖かったが何とか高千穂峰を登る。霧島古宮址・霧島神社・丸尾滝を見学して宿へ、この宿は坂本龍馬とおりょうが新婚旅行の時に泊った宿だった。

2日目、高千穂河原から登り中岳・新燃岳・獅子戸岳・韓国岳を歩きえびの高原へ降りるコース。風は強いが天気は良い、ミヤマキリシマはまだ少し早くツボミが多かった。中岳から目の前に見える高千穂峰と御鉢の姿が美しい、新燃岳のエメラルドグリーンの新燃池が目に飛び込む何と美しい池だろう。ここからの下りミツバツツジのトンネルは満開で素晴らしい、霧島連峰の最高峰、韓国岳へ、ここからの展望は昨日登った山や今日歩いて来た山が見え感動。えびの高原から阿蘇の裾野を走り久住へ移動する。

3日目、牧ノ戸峠の駐車場で九州の会員と合流、挨拶のあと歩き始める、今日も天気は良い。中岳の山頂からは夢にまで見ていた坊がつるや大船山が見えるが残念な事にミヤマキリシマの花はまだ早く山くれないにとはいかなかった。久住山から赤川温泉へ下り、皆で温泉に入る。九州の会員とはここでお別れゆっくり話す時間が無く残念だった。

4日目、今日で九州ともお別れ、阿蘇の仙酔峡へここのミヤマキリシマは満開やっと綺麗な花が見られた。熊本空港へ向う途中、高森温泉に入る露天風呂から根子岳が正面に見える素晴らしい風景だった。この素晴らしい自然を見て貰うため、来年は是非、計画を作り実行したい。

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【ミツバツツジのトンネル】   【韓国岳より新燃岳から高千穂峰】
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【久住山の山頂で】   【仙酔峡のミヤマキリシマ】

平成19年3月31日〜4月8日 ネパール:アンナプルナ ダウラギリ パノラマ トレッキングの活動

 山は招く、清々しい気分でポカラ空港に降り立ち、5泊6日の日程でアンナプルナ・ダウラギリ・トレッキングに出発する。ポカラは緑が多く落ち着いた感じの町並で信号機がない広い国道を一路ナヤプルに向かう。途中、バスの窓越しに高低差が約500mもある大規模な棚田を見る。ナヤプルはトラック・バス・トレッカーなどで大混雑。国道から山道に入るとレストラン・土産物屋・雑貨屋などが軒を連ねて人通りも多い。可愛い子供や通行人からナマステ(挨拶言葉)と声をかけられる。

主要な山道は、重い荷物を背負った多くのロバが通るため、よく整備され、石張りが多かったので歩き易い。食事は専用コックが日本風料理を主に調理して、若いシェルパの気持ち良いサービスで毎日美味しく食べました。ネパールも女性がよく働きます。婦人会が電気設備改修費の調達のため、外国人向けに歌と踊りの会を催していました。地域の老若男女が笛・太鼓・風琴を演奏し、参加者と共に手を取り、輪になり、楽しく踊りました。トレッカー相手に女性の露天商が路端で装身具・みやげを売っており、身振り手振りよく、買物も楽しみました。

プーン ヒル(トレッキングの最高点3,194m)には、早朝から多くのトレッカーと共に、遠くに輝く白銀の大きな山容のダウラギリを展望する。ガンドルンから3日間にわたり、山道に沿い見事なシャクナゲの大木、咲き競う真っ赤な花を眺め堪能しました。特に、デラウリ峠付近には、シャクナゲの大木のトンネルがあったり、川の流れに見えるほど多くの蝶々が飛んだり、ピンクの花を付けた多くのジンチョウゲを見るなど、いろいろな場面で感動しました。

長いトレッキングの最後の夜をテイルケ ドウンガで迎え、現地スタッフへのお礼とお別れ会を催す。コック長が造った立派なケーキ、ロンドン娘の優雅な素晴しい歌、すきやきソング・レッサム フィリーリーを歌い、
肩を寄せ合い、手を取り、輪になり、賑やかに楽しい一時をネパールの地で過ごしました。ナマステ
※現地スタッフ:シェルパ5名・コック9名・ポーター9名:

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【スダメ アンジャナの手前】   【グリーンビュー ロッジから】
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【女性ポーターの荷物を担ぐも、ピクリともせず】   【インドラゲストハウスから急な石張りの道を下る】

平成19年2月17日〜22日 沖縄研修事前調査

 子供達に沖縄の自然を体験してもらう為の事前視察。今度のメインは本土には無いマングローブのジャングル探検とカヌーに乗る、沖縄の最高峰である於茂登岳(525.5m)のハイキング、何と言っても美しい海を見せて環境保護に目覚めて貰う。とは言っても私は沖縄が始めてで不安だったが今回は九州の理事がリーダーなので心強い。6名の参加となった。

今回は西表島の浦内川での体験、船で上流にある軍艦岩まで行きそこからさらに上流に有る2つの滝まで歩く往復2時間位のハイキング。軍艦岩へ戻りカヌーの乗り降り・オールの使い方の講習を受け出発する。川幅は広い所で200m位、波も無く流れも感じないので安心出来る。カヌーで川を下っている時は静かで鳥の鳴き声が聞こえるだけまるでミズスマシの気分。カヌーをやっとUターン出来るくらいの川幅の支流にも入る。カヌーから降りマングローグのジャングルを歩くと直系10Cm位のアサリに出会った時は驚いた。

次の日は於茂登岳へハイキング、登山道はしっかりしている、沢に添って登るので展望は無い、登山口から1時間30分位で沖縄県の最高峰、於茂登岳に着く。今日はガスと小雨で展望は無い。
夜は地元で「ウミンチュ(海人)体験」をやっておられる海業(うみわざ)観光の比嘉さんと夕食を共にした時に石垣ハーリーの体験も出来る事が判る。

翌日、男性3名は比嘉さんの船で釣へ、女性3名は竹富島・小浜島へ。釣は大物が釣れたが波が荒く子供には無理と思った、私は1日船酔いで寝ていた。女性の行った島では海が綺麗なのと島の人と話す機会があり楽しかったらしい。やはり地元の人とのふれあいが一番勉強になる。

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【於茂登岳山頂】   【マングローブのジャングル】
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【ジャングルへの出発】   【浦内川でのカヌー体験】


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平成18年12月8日〜17日 ニュージーランド体験視察研修

「ふれあい自然塾」を立ち上げ初めての行事、環境保護世界一と言われるニュージーランドを歩き研修する。ヨーロッパからの入植者が増えた事で動植物の外来種も増え始め、国土の80%はブナの森林で有った国も牧畜のため草原化してしまい昔の姿は無くなって行った。しかし、この様な環境の変化に対し、いち早く自然保護に目覚めたのもこの国で1987年に政府機関としてニュージーランド環境保全省を設立、国土の1/3に及ぶ自然保護区を管理している。

急な募集にも係わらず8名が参加、マウントクック周辺をトレッキングとルートバーントラックを2泊3日で歩く。まず空港に着いて通関で外来種を入れないために靴底のチェック、かなり神経質に成っていた。バスで移動中エニシダ・ルピナスなど美しい花があちらこちらに群生して咲いている。日本だと観光の目玉とするだろうと思われるが、これらは外来種で困っており駆除の対象に成っているらしい。マウントクック村に入ったが家が目立たない、建物の高さ制限、色彩の制限など自然との調和に気を使っている。ルートバーントラックにも入山者数を規制、木道に滑り止めの金網を張り安全対策や木を多く使った階段などの登山道の整備が行き届いていた。

1日目:オークランド空港で乗り換えクィーンズタウン空港へ移動、夕食は街のレストランへニュージーランドワインで乾杯。

2日目:バスでマウントクック村へ移動、何処までも牧場が続く風景には驚き、さすが人間より羊の方が多い国。午後はフッカー谷方面をトレッキング。

3日目:セアリーターンズへハイキング。

4日目:午前、レッドターンズ・トラックをハイキング。午後バスでクィーンズタウンへ移動、夕方ルートバーンの説明会へ。

5日目:バスでディバイド峠へここより歩き始める。キーサミット・イヤーランド滝を過ぎマッケンジー小屋へ。

6日目:マッケンジー湖・オーシャン ビュー ポイント・ルートバーン滝の後ルートバーン小屋へ。

7日目:ハイキング最後の日、ゆっくり自然を楽しみながらの3日間だった。バスでクィーンズタウンへ夕食はツアー全員で食事会。
 
8日目:クィーンズタウン空港からオークランド空港へ博物館などを見学。

9日目:オークランド空港より成田空港へ。全員楽しく自然保護の現状を勉強出来たとこの企画に感謝。(河崎正道)

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【ルートバーン滝・小屋・フラット】   【まっけんじー湖に映えるエミリー・ピーク】
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【マウントクックをバックに】   【ルピナスの郡生地】

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